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破棄された論文の束

意外とこのブログ一日100回くらい読まれてるっぽいです

二つの樹の下に について

SCP Foundation

taleの二つの樹の下にのココ良いよね!みたいな記事です。ネタバレがアッサリあるので注意。よくわからないネタもあるので教えてくれると嬉しいです。

 

二つの樹の下に

http://ja.scp-wiki.net/beneath-two-trees

 

そもそもこのtaleなんの話かと言うと、SCPでの創世記パロだと思います。SCP世界内で古代に起こった歴史であり、創世記は(財団世界内では)この歴史を少し書き換えたもの、という設定のtaleだと思います。ややこしいですが、tale自体は二次創作なので本設定では無いです。一応。でもクオリティ高いから本記事にも設定の一部が使われるくらいはあるかも知れませんね。

 

創世記のあらすじ紹介

創世記のパロということで関連がありそうなところのあらすじを書きますと、神が土(アダマ)からアダムを作り、世界の東にエデンの園を作ってそこにアダムを置きます。園の中央には命の木と善悪の知識の木を生えてます。神はアダムの骨から女(イシャー/エヴァ)を作って2人に善悪の知識の木からは食べてはダメだよと言いましたが、蛇が女を唆し善悪の知識の木を食べてしまいます。男も食いました。すると神が怒って男と女をエデンの園から追放し、命の木に至る道を守るためにケルビム(天使)と煌めく剣の炎(回転する炎の剣とも)を置きました。エヴァはカインとアベルを生みましたが、捧げ物をめぐる諍いで兄カインが弟アベルを石で殴り殺します。神は怒ってカインを追放しました。その後アダムとエヴァは末っ子のセトを生みました。

詳しいところは必要があればまた解説します。

 

まず最初、「偉大なる猿人が花の日に滅びた後の時代」というのは恐らく1000(ビッグフット)のネタでしょうね。ビッグフットたちは有機テクノロジーで古代に文明を築いていましたが、人類に武器を奪われ70%を殺戮され、SKクラス(支配シフト)が起こったのが「花の日」です。「洪水」は普通に聖書の洪水だと思います。「二番目の月」は1812(第二の月)のことだと思います。これ自体はあまり関係ありませんし小ネタでしょう。世界の東、二つの川の間の地というのはエデンのある辺りですね。男の名は「アダマン」。アダムのパチモンっぽい。一族の族長だそうです。まあ本家の聖書でもアダムから人類が始まってるので族長ではありますね、一族はなんか古代の石の都(コレもなんかのネタっぽい?)の間で家畜飼ったり怪物を倒してたそうです。アダマンは35歳頃、肥沃で生命の豊富な秘密の谷に渡ります。「肥沃な土地」という表現はたまにキリスト教で出ます、アダムの子孫たちが住んでいた土地です。園の中央には二つの樹。生命の樹と知恵の樹ですね。イェレンとイェソドというのがよくわかりません。聖書の人物のパチモンだと思いますが、手元の聖書にカタカナの名前しか書いてなくて、似た感じの名前がないのでスペルを調べないとわかりません。樹は双子の守護者が守っています。

知恵の守護者は蛇のナハシュ(Nahash)。「蛇」はserpentに成っていて、聖書の「蛇」と同じですね。サタンとも同一視されます。新約聖書の黙示録、「女と竜」で書かれるミカエルと戦った竜は年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるものとも書かれてるので悪魔の大元扱いです。こっちでものちに神の敵となると書かれています。

生命の樹の守護者はハーカマ(Hakhama)。のちにソフィアと呼ばれているらしいんですが、このソフィアっつーのが、グノーシス主義ではアイオーン(偽の神アルコーンと対比して真の神と呼ばれる高位神格)とされます。要注意団体サーキックカルトの教義であるサーキシズムの神話観では、ヤルダバオート(グノーシス主義ヤハウェの対とされる偽の神)は"アルコーン"と呼ばれる非現実的な存在に付き添われているとされています。またそれ以外にも、ソフィア或いはソピアーには「智」という意味があり、神の姿を見ることができることを智と言います。この字は「智天使」にも使われ、智天使はケルビムとも言い、ケルビムは前述した通り生命の樹への道を守る係です。こういう繋がりがあるわけですね。本家では回転する炎の剣と共に失楽園後に置かれてますが。001のゲートガーディアンがケルビムだという説も僕が提唱してます。彼女(ソフィアは女性名)は銅と青銅を用いて命を永らえる術を知っていたそうです。飲んだりでもするんですかね。それは水銀か。

アダマンはハワー(Hawwah)という嫁さんを貰い、クァイン、ヘヴェル、セトという三人兄弟を設けます。パチモン感がすごい。ハワーという名前について一応解説すると、エヴァヘブライ語名(或いはアラビア語)です。ヘヴェルは二つの樹の庇護者となり、回転する剣(生命の木を守護するための回転する炎の剣はここから来たと言いたいんでしょう、あと076-2のアベル自体も異次元からブレード出しますし)を携え、人々を魔物とかから守ったらしいです。クァインは魔術の才能がありました。セトは兄2人に比べれば地味だったらしいですが、戦いや魔術のことを心から締め出し、自然哲学や貧しい人への奉仕を頑張ります。良い子ですね。

ある時蛇は東に影が生まれようとする土地を見ます。古き神々が顕現しなんかヤベー上に、深紅の王(The Skarlet King。これは231(特別職員要件)の「淫王の子供達」の淫王と同じものです。scarletというのに深紅と淫らという意味があり、231の方ではセックスカルトの名前なので淫王と訳したのだと思います。)が冥府の底から上がってくるのを見たらしいです。国の名はダエーヴァス。蛇は先制攻撃のため、ハワーに知恵の実の恩寵を使うべきだと持ちかけます。ここらへんが聖書の女を誘うあたりですね。しかしこちらでは断られます。代わりにクァインくんに話を持ちかけ、秘密の知識と呪文を教えます。が、その知識は神々ですら持て余すような代物だったので当然クァインくんは鬱になって引きこもります。ヘヴェルはハワーに請われ、そのことについてクァインと話しますが口論の末クァインはヘヴェルを石で殴り殺します。カインとアベルの逸話ですね。クァインはアダマンに追放されますが、ヘヴェルは勇士だったので5日後に復活し、その後東へ向かい33年間ダエーヴァスと戦います。

数年後、ダエーヴァスから最終遠征として虐殺者アブ・レシャルが率いる軍勢がやって来ます。クァインは故郷へ戻り虐殺者と出会うもそれが弟の闇落ち版だと気付き、もう一度殺すために石を持ちますが腕をもぎ取られます。アブレシャル軍は谷へと向かい、アダマンとハワーは殺され、ハーカマは滅びその身体は砕かれ盗まれます。ってことはもしかしたら壊れた神の教会が信奉する機械の神のことだったかもしれませんね。機械の神は教会の神話ではヤルダバオートと戦って壊れたとされてます。真の神のアイオーンが偽の神側と戦ったという構図は同じようではありますが、ダエーヴァスはサーキシズムとはまた別の立場のはずなんですよね。そもそもダエーバイトに立ち向かったのがイオンでイオンを信奉するのがサーキシズムですし(ネオはちょっと違いますが)。でもダエーバイトもまたアルコーンが関与してるんじゃないかみたいな話もあるのでよくわかりません。というかただ「砕かれ盗まれ」としか書いてないので。そういえばアイオーン≒イオン説もあるな。生命の樹は"盗まれ"(ってことは盗まれた生命の樹もまたSCP?)、知恵の樹は燃やされ蛇はバベルの天楼へ逃げ、その後図書館へ逃げました。この図書館とは「放浪者の図書館」であり、蛇というのは「蛇の手」のネタでしょうね。蛇の手は放浪者の図書館をアジト代わりに使ってるらしいですし。セトはなんとか生き延び、取るべき未来の道を見ます。深紅の王が滅びるまで洪水が起き、深紅の王は彼の地獄のような王国に囚われる。秘密である必要がなくなるまでこの戦争は秘される。と。そして啓示に従い、36人の男女を集めます。ここはジョリッチ/ディーメティックスの提言による001、36のネタでしょうね。36人の男女はあらゆる国に散らばりました。アブ・レシャルは帰還しようとしますがヘヴェルの部分が拒絶反応を起こし(おせーよ)、ダエーヴァスに再度反乱します。その中でモロクという神を倒します。モロクというのは古代中東とセム系民族の神で、人身御供が儀式に含まれています。儀式が行われた場所はトペテ。トペテのSCPも居ますね。089。人身御供というのはダエーヴァスで行われて居た儀式の最たるものなので、そこ関連での出演でしょうね。というかそうでないならわざわざモロクの描写するか?

 

そしてヘヴェルは深紅の王へと挑み、深紅の王も応えます。すると空の水門が開き、洪水が起こります。

taleは

これが人類、地上における四番目にして最後の幼き種、その二つの樹の発見から洪水までの歴史である。

で締められています。

 

つまりこのtaleはダエーバイト文明、蛇の手、(もしかしたら)壊れた神の教会、カインとアベル、001、231、1000、1812のネタを盛り込みながら創世記のSCPパロをするという破格のtaleなわけです。ネタが分かるとメチャメチャ面白いと思います。ダエーバイト文明と壊れた神の教会が出てくるならほぼサーキシズムも出て(るようなものではあり)ますし、XK実体たるThe Scarlet Kingも出てくる始末。超スゴイ。この記事一気に書いてるんですがメッチャ疲れます。読み応えがある。本当に好き。