破棄された論文の束

権利関係がよくわからなくなってきた

サーキック周りの話

要注意団体の一つであるサーキックカルトに関する話です。

1/07 追記

1/10  修正&追記

1/11  関連SCPに610と2408を追加。

 

 

かなり壮大な上に複雑です。しかも要注意団体の壊れた神の教会とか、これまたSCPオリジナルのダエーバイト文明とかと関連してるのでそこらへんにも波及していきます。関連文書から全体像を見ていこうとするのはなかなか楽しいですよ。

・概要

・階級

・イオン

・ヤルダバオート

・関連SCP

の節で構成してます。

 

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概要

サーキシズム-ハブ - SCP財団サーキシズム-ハブ - SCP財団

「崇高なるカルキスト・イオン」(以下単純に「イオン」)と呼ばれる人物(神格?)を崇拝し、サーキシズムという教義を持つカルト宗教です。中国語で言うと欲肉教派。だから何だ。かなり古くから人類史に隠れて秘密裏に活動しています。信奉者の間ではカニバリズム、人身御供、肉体改造、現実改変、多次元存在との契約などが常習的に行われます。疾病は崇敬の目で見られ、膨張したリンパ節と成長した腫瘍をモチーフにした聖堂が見つかる悪趣味具合。欲望に忠実で力を追い求めその為には人類に対して害をもたらすことなど何とも思わないという点で、かなりの人類悪ですね。というより最終的にはXKを引き起こしたり、SKを起こすのが目的とされます。要注意団体の壊れた神の教会からは激しく敵対視されてます。ちなみにサーキックというのは壊れた神の教会の前身である古代のメカニトが使っていた侮辱的な表現であり、サーキック自身は彼らのことをNälkä(ナラカ/ナルッキャ)と呼びます。

財団では古くからのプロト・サーキックと新たなネオ・サーキックで区別しています。実際、この2つの間では教義に相違があります。

プロトサーキックはユーラシアの田舎に小規模集落として点在しており、迷信と禁忌を信じ、テクノフォビアを患い近代化を忌避します。また、部外者を嫌います。ネオサーキックは国際的かつ近代的であり、歴史とスキャンダルに溢れており、そして大小問わず一般社会とのズレがあります。これだけ聞くとネオの方が凄そうですが、魔術的な能力としてはプロトの方が上であり、カルキストなどにしてもプロトの方が多いみたいです。

サーキックでは個々人が神格化することが可能だと考えられており、プロトでは機会とイオンを通じて為されるものとされ、一方ネオではイオンから神性を強奪することで為されるとされます。更に犠牲についても、プロトでは全体のための個人の犠牲、ネオでは個人のための全体の犠牲と真反対の考え方を持ちます。

また、サーキックでは多数の神の存在が信じられていますが、その全てが崇拝されていません。創造神的な存在としてはヤルダバオート(これ自体はSCPのオリジナルではなく、グノーシス主義での「偽の神」でありヤハウェと同一視される神格)が挙げられますが、それもまたイオンに従っているものとされます。その他の神に関しては「貪る」ことで力の源とするものだと考えられています。

 

階級システム

オジルモーク:イオン個人のためだけの最上位の階級です。

クラヴィゲル:サーキックで聖人とされる4人の人物のみの階級です。

カルキスト:指導者層であり、生物学的な不死かつ超常的な能力を持ちます。更にほとんどが人間の形をしていません。

ヴォルタール:カルキストの助言者です。プロトでは女性の割合が圧倒的です。

ゼンド:サーキックの中間層です。

オリン:サーキックの最下層です。血統が重要視されるサーキックではサーキック血統でない信者はここからスタートします。

 

イオン

崇高なるカルキスト・イオン、Grand Karcist Ion、オジルモーク、アディトゥムの魔術師王、我らの不滅の父、縛鎖の破壊者、彼の聖なる影、無意味の主なる者、盲いたる神の最高神官、人類を裏切りし者、進歩の破壊者、KTE-0452-Black、混血、要注意人物-93、腐敗と胚性流体の悪臭を垂れ流す輩などと呼ばれる人物です。強力な現実改変を持っているとされ、恐らくは神格化しています、が元が人間なので半神と呼ぶべきなんでしょうか?現実改変の他にも、魔術的な力や病気と肉の操作能力があります。現在では悪性の自己愛と誇大妄想を抱えているそうです。

「混血」かつカリスマ的な異端派指導者だったそうで、ダエーバイト文明という古代の強国の圧政下で反乱を起こした人物で、反乱の最中に作られたサーキックの元となる考え方が、後世で形式化されたことでサーキックが誕生したみたいです。つまり元々はかなり善人(?)だったみたいですね。キリストっぽい。ははは。ダエーバイトの母と側室の父の間の子だったそうです。ダエーバイト文明では女性が強く(魔術的な力が女性に遺伝されていたらしい)、通常はそのような混血は奴隷となりますが、イオンの場合は賢かったので召使いとして使われていたみたいです。

 

ヤルダバオート

ヤルダバオート(Jaldabaoth)とは、ユダヤ教的・キリスト教的な要素を取り入れたグノーシス主義における、この世を造った「偽の神」の固有名である

by Wikipedia

別名デミウルゴス、サーキック内では「神を喰らう者」「貪る者」と呼ばれ宇宙の根本的な力とみなされています。破壊神かつ創造神で、神々や星々に餌をやり、生命を吐き出す者だとされます。が、それでいてサーキックでは崇拝されず、イオンに従属したとされます。「アルコーン」と呼ばれる6体の非現実的な存在に付き添われているとされます。アルコーンもまたグノーシス主義での低位神格であり、アイオーンの対として語られる「偽の神」です。ちなみにアイオーンはAEONとも書き、AEONはイオンとも呼びます。

 

サーキック関連のSCP

直接的な関連としては2075,2095,2133,2191,2264,2430,2478,2480,2714,2833,が挙げられます。

以下サーキックとの関わりを大まか解説

SCP-2075:肉体を統べる策

カルキスト・ヴァリス(Karcist Varis)と名乗る、人数不明の宿主達を現在占拠している統合意識です。コイツに占拠された個人が吐き出す呼気に混ざった病原菌を通じて感染し、感染者もまたコイツに占拠されます。しかも本体が無いのでキリが無いですね。元は人間だったらしいです。
SCP-2095:ギャロス包囲戦

エーゲ海にある無人島に存在する生物的な素材で建てられたサーキックの寺院。元は生き物だったと考えられている。はるか昔、イオン率いるアディウム帝国と、それに対抗する連合軍との間で行われたギャロス島での戦闘(ギャロス包囲戦)に合わせて、「保存の儀」で封印されました。
SCP-2133:我らの地、我らの束縛

北部ウラル山脈に存在するプロト-サーキックの集落です。様々な病原菌があり、住民たちは"相対的な"耐性があるため死ぬことはありませんが苦しんでいます。住民たちは"巫女"に楽園での居場所を約束され、そのために村の中で転生を行ない続け、祈り続け、苦しみ続けています。
SCP-2191:“ドラキュラ工場”

ルーマニアの森林の中にある寺院です。内部には大量のヤベエ的実体2191-1,2と、それを支配するメッチャヤベエ的実体2191-3が居り、大規模な破壊能力を有します。周辺の民間人(サーキック・カルトではない)は被害を抑えるための人身御供を捧げていました。財団でも収容の試みが行われましたが、死者数を秤にかけた結果として、現在では財団も人身御供を捧げています。2191-3がクラヴィゲル・ロヴァタールとの説もあります。
SCP-2264:アラガッダの宮廷で

ロンドン塔の一区画の隠し部屋内の扉と、その扉から行ける異次元の異常都市アラガッダ(Alagadda)です。サーキシズムとはまた独立したものですが、サーキックの都アディトゥムと繋がりがあるみたいで(アラガッダの大使がアディトゥムに訪問していたらしい)何かしら助力してた可能性は考えられますね。姉妹都市だったりして。
SCP-2478:一般的日本人

パーツがやけに多いヒトっぽいナニカです。日本に居ました。日本語通じます。が日本人が目撃するとただの巨大症のヒトに見えます。差別を受けていた穢多の人たちの元にゐおんが訪れ、社会に受け入れられるようにしたらしいです。
SCP-2480:未完の儀式

マサチューセッツ州の森に囲まれた街で起こっている次元異常です。GOCが儀式を妨害したことにより偶発的に発生し、当初は儀式会場となった屋敷の内寸がおかしくなる程度の次元異常だったんですが、付近に建てたサイトの関係者がサーキックに寝返って住民を家畜化したりサーキックの侵略拠点にしたりしていて、SKクラスを起こすんじゃないかと危惧した財団とGOCによる合同作戦が組まれた結果、今ではneutralizedになりました。サーキック周りの話2 - 破棄された論文の束でもうちょっと詳しく説明してます。
SCP-2714:「なんとナントの…」

一部のページを開くと異常現象が起こる絵本“タンタンの冒険旅行: シドニー行き714便”のコピー本で、ネオ-サーキックの父親を持つモンテリオールの詩人の部屋から見つかりました。AWCYの一部が関わっています。クラヴィゲルの召喚がどうとか書いてますがよくわかりません。
SCP-2833:ヴァスキ一族

見た目は違うものの遺伝的には同一の男性集団です。体内で寄生虫を作り人間に寄生させ、それが女性なら自らを妊娠させることで増えます。アディトゥム時代のカルキスト・ヴァスキという人物が巨像(2406)がアディトゥムに攻め込んだ時に逃げ延びた先のインドで能力を使って子孫を残していった末がこのヴァスキ一族です。もう既にその頃のことは殆ど忘れられており、微妙にサーキシズムっぽい信仰形態が残っているのみです。ちなみにタギーという暗殺集団(実際の史実にも居ますがSCP世界では029を信奉するカルト)にやたらと敵視されてます。シトラ=アキュラ計画により、捕縛及び終了が行われています。ちなみに「ゔぁすきぃぞく」、ではなく「ゔぁすきいちぞく」と読みます。

SCP-610:にくにくしいもの
ロシアの南シベリアバイカル湖の付近の広大な区画を食い潰した感染病。画像閲覧注意。感染すると数時間で動かなくなり、直後に猛烈に動き出す。身体が傷跡や盛り上がった肉腫に覆われたグロモンスターになる(画像見るのが一番わかりやすい)。一部個体はその場に根付きテラフォーミングし始める。なお薄っすらと知能を有している。起源は不明(サーキシズムではなくヤルダバオート能力の片鱗説、ギャロス包囲戦の紅き死説、はたまたアラガッダのように似ているだけの別物説)。サーキックタグは付いてません。

SCP-2408:オロクの没地
主にソ連崩壊後に成立した国で活動する、異常なアノマリーを使ってマフィア的な活動をしているネオ-サーキック・カルトの「ハンターの黒きロッジ(GoI-0432)」に関連した諸々。組織はモスクワにある"古き祭壇"を拠点としており、オタリ・ズヴェーリ・アイオサヴァと言う人物がリーダーです。組織の成立にはヴォルタールが関わっており、プロトとネオが混在しています。地下格闘技場みたいな場所でのファイトに隠される形でサーキシズムの儀式も行われています。

また、拠点の地下深くには巨大な(300mくらい)単眼の巨人が埋まっており、組織はこの巨人の体の一部を抽出して異常な薬物を生成していました。この巨人は恐らくクラヴィゲル・オロクです。オロクは生体を吸収することができ、10万近い人間を食ってこの大きさになっているらしいです。

ちなみに17年1月11日現在では非公式日本語wikiと公式日支部での訳がわりかし異なってます。個人的には非公式日本語wikiをお勧めします。ヒトラーとjoke記事のやつは断片的過ぎるので書いてません(アラガッダもだろとか言わないで)。巨像とかはサーキック周りの話3で書きます。

 

この記事はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス-表示-継承 3.0(CC-BY-SA)の元で書かれています。