読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

破棄された論文の束

意外とこのブログ一日100回くらい読まれてるっぽいです

EXの話

SCP Foundation 紹介

explainedの紹介をしていきます〜

ロングの提言の追記修正?え?何?

f:id:atthug:20170123230208j:image

 

 


型番の後ろに-EXを加えられた形式で語られる特殊な分類。元々はSCPとして指定されていたが、いまでは異常とは呼べなくなったという分類です。異常性が無くなったneutralizedや撤去されたdecomissionedとは異なり、解明(explained)されているということに注意。あと、よく財団の敗北宣言とか言われていますが敗北したのは2つだけですし、敗北宣言をしたのは一つだけです。それが一番有名だからですけど。

概要とExplainedになった経緯を書いていきます。今は本家の9個だけですけど、JPのEXも書きたいですねでも014-EX-JPは014-JP-Jを知ってからの方が良いよなあ
「そもそも何の異常も無かったと判明した」ものと
「異常はあったが解明した」ものと
「未解明の異常があるがEX」なものに分けて、紹介していきます。

毎度のことですがなんか突っ込みどころとかあったらガンガン書いていってください。ツイッターでもたまにエゴサしてるので名指しで書いてくれても良いです。

 

 

そもそも何の異常もなかったもの

SCP-1841-EX
リストマニア
元々は「珍品と過ぎ往く幻想の研究の為の王立財団(the Royal Foundation for the Study of Curiosities and Phantasmagoria)」が研究していました。ハンガリー人のピアニストであるとある人物の演奏を聴いた人間の6割近くが感染するミーム汚染です。感染した人間は程度には寄りますが熱狂的な興奮状態に陥り、そのピアニストに触れようとしたりそのピアニストのゴミを持ち帰ろうとしたり宿舎に押しかけようとします。感染者のとある女性はその人物と親しいという妄想まで抱き始めました。
explained(判明)の経緯
1997年の財団でのアーカイブの見直しに際し、この現象はカリスマ的な個人か芸術作品によって動かされる感情のどちらか、または両方に対する、通常の人間の精神的反応であると判断されました。まあつまりは、感染者=超熱狂的なファンで、1841を発する個人はメッチャカリスマ的だということです。

 

SCP-1851-EX
「ドラペトマニア(逃亡奴隷精神病)」
当時は「全米確保収容イニシアチブ(the American Secure Containment Initiativ)」という組織によって研究されていました。黒人特有の遺伝か未確認の"瘴気"のようなもので発症する精神病で、白人の所有下にある黒人奴隷が罹患することが多いです。発症すると彼らは神に与えられた土地や仕事を放棄し、彼らに同情的な地域に逃亡しようとします。実際に1851年からアメリカで新聞報道されており、鞭打ちなどによって治すことができると考えられていました。
explained(判明)の経緯
薄々勘付いたかと思いますが、白人が黒人が隷属されるのを嫌がることを大真面目に精神病だと思い込んでいたという話です。1916年に全米確保収容イニシアチブが他団体と合併し財団となった際に引き継がれ、戒めとして保存されます。元ネタは先述した通り1851年から1864年にかけて提出されたいくつかの論文で記述された「ドラペトマニア(逃亡奴隷精神病)」です。番号もそれでしょうね。

 

SCP-2600-EX
「毛の生えたマス」
北米の五大湖に実際にある都市伝説で、水温が低いため毛皮が発達したとされるマスです。財団は調査中に、調査用の小型無線ビーコンが取り付けられたカワマスに毛が生えたことから不明な手段で通常のカワマスに毛を送り込むと推定しました。
この伝説が語られていた地域で生まれ育ったジェイムズ・ドブソン博士(なんか有名なラジオパーソナリティーと同姓同名らしいですけど偶然ですかね?)が研究に行き詰まり、偽造報告書を送ったりデータを捏造したりしていました。
explained(判明)の経緯
そこらへんのズルがO5にバレてクビにされチームは解散されました。これとされたカワマスはただ単に水カビが生えたマスです。

 

異常はあったが解明された

SCP-067-EX
「リューリクの宿屋」

メイン州ブリストルに存在する宿屋です。SCP-067内部のあらゆる面を覆う形で大量の真菌が生息しており、それらは移動能力、瞬時に成長する能力を示しており、多くの場合に於いて相互に連携する様子を見せています。腫瘍を抱えた様々な動物たちがおり、「二足歩行」し「服を着て」「従業員として振舞い」ます。また、内部ではビデオカメラや録音機材が正常に作動しないため、調査は全て職員の手で行われていました。更なる土壌調査の結果により酢酸や屍蝋、チオールの含有濃度が異常に高いことが判明しました。
土壌調査の結果を受け、調査機材を外部条件の影響を受けにくいものに変更して調査したところ、内部の動物たちが「二足歩行」も「服の着用」も「従業員としての振舞う様子」も見られませんでした。同時に現場調査していたエージェントたちは動物たちがいつも通り従業員として振舞っていたと供述しています。また、宿屋の周囲の有機物から1m[Sv/h]の放射線レベルが検知されました。
explained(解明)の経緯
内部に存在していた未知であった真菌が、神経伝達物質に干渉し、軽度の多幸感や幻覚を見せる化合物を持つことが判明しました。追加調査の結果、■■kgのウラン鉱石と29体の放射線中毒の死体が見つかりました。件の真菌は高レベルの放射線と大量の腐敗有機物の影響で見つかることもわかりました。鉱石・パーツ・遺体に関しては未知の要注意団体が関わっているものと思われています。まあつまりはどっかのGoIが原子炉開発しながら、出た放射性鉱石やら放射線中毒で死んだ作業員をこの施設の下に埋め、異常性のない経緯で幻覚作用のある未知の真菌が発生し、機材不備のため調査が人力だったことも相まってscipだとされていました。ちなみに真菌は架空です。科学的に解明されてるらしいですがそもそも財団の科学力は世界一ィィィなので……。


SCP-1974-EX
「幻覚ダイス」

5分以上握ったり、1時間以上のTRPGで使用すると強烈な暗示に掛かったり、幻覚を見るようになる20面ダイスです。使用の結果として、無関係の他者を"オーク"であると信じ込んで殴り倒したり、「ファイアーボール」と言いながらビリヤードのキューを振り回したり、パラノイアをプレイ後に自分は■■で働いているぞ!と主張する(実際は何も知らなかった)などの行動をします。
explained(解明)の経緯
なんか財団で研究した結果、内部に幻覚要素を含む謎の化合物が含まれていることが判明しました。またこのサイコロは非可聴域の音を発信することで使用者を強い被暗示性にすることが判明し、これ自体はただ幻覚剤を投与してるだけだということになったのでSCP指定を解除されました。出処は不明。

 

SCP-4023-EX
「化合物」
SCP-4023-1に指定される酵母によって生成される化合物であり、既知の天然起源の種とも遺伝子上の類似点も持たず、細胞機構にも他の有機体での再現性はありません。ヒ素セレングルコースを用いて増殖します。
explained(解明)の経緯
財団が研究した結果、非生物学的合成機構の開発に成功し、現在では財団のフロント企業によって殆どのどんな天然由来のグラム陽性菌でも殺菌する事が出来、毒性も持たない新たな化合物として特許を取得、販売されています。マジでそのまんま「解明」したわけですね。

 

 

未解明の異常があるが、EXに指定された。 

 

SCP-711-EX
未来現代から来た男
21世紀初頭から来たと主張する黒人の青年男性で、現在の人類科学を超えた技術で製造された道具をいくつか持っています。
1電波の送受信が可能な小型かつ高い集積度を持ち画面への直接的な接触で操作が可能な様々な機能を持つ電子機器
2信じ難い程小さな蓄電池で稼働する腕時計。時間を直接的に数字で表示する。
3 1に比較的類似した部品で構成される音楽を発する電子機器。大量の記憶容量を有する
4 3に接続して使用する小さなステレオ音響機器、一度に1人だけが3から発された音を聴く。
SCP-711は体験した(或いは歴史として習った)出来事をいくつか予測しました。1970年代中盤のベトナム戦争終戦、1980年代にロナルド・レーガンが大統領になる、2001年イスラム教徒のテロリストがビルに飛行機を突入させる、2008年に黒人大統領が合衆国大統領となるなどです。
explainedの経緯
もう分かったと思いますが、彼は2008年以降から1970年頃にタイムスリップしてしまったただのティーンエイジャーです。持っていた物品はiPhoneとデジタル腕時計とiPodとイヤホンでしょうね。過去にタイムスリップした異常性は判明していませんが…。ちなみに彼が転移したと思われる時刻に彼は死亡しました。
時間異常部門のシャンク博士は彼が存命の間、彼を家に帰す為に、彼が転移したと主張する場所に戻すべきだという提案をしていました。すべて却下されましたが。

あなた達が自らを非常に誇りに思うことを願うよ。   - シャンク博士


SCP-920-EX
邪悪なネットワークプリンタ
このプリンタを制御するソフトウェアは複雑なアルゴリズムを持ち、接続した凡ゆる媒体に異常な影響を齎します。異常な影響というのは、印刷時の紙詰まり、オリジナルのデータと全く異なったデータの印刷、同じネットワークに接続したプリンタも同じような挙動をする、プリンタと周囲の電子機器も異常動作を行う、異常動作を行うハードウェアと同じネットワークに接続したコンピュータまでもが異常動作を行う、メモやメールを勝手に作成する、組織内の人間の声に似せたボイスメッセージを発信する(しかも形式的には正しく他者に指示まで行う)、異常な挙動をし始めた機器が存在する建物に異常が発生する、異常な挙動を行なったシステムの側に少しでも置いていたことがある電子機器や機械装置迄もが異常動作を行う。などです。ヤバ過ぎだろ。しかもこいつ自己保存本能や感染拡大をしようという意思があるらしく、先述の異常な動作を駆使してそれらを行うそうです。
explainedの経緯
20■■年■月■日、サイトディレクターのW.ランバーグからO5に以下のメッセージが送られました。

本日をもってSCP-920の収容を解除し、以降SCP-920は財団管理本部の買掛金担当部門で通常のプリンタとして使用するものとする。SCP-920には一切の異常性は見られない。本会計四半期のIT関連予算は、問題なく使用可能な資産を無為に保管し続けるべきではないという方針に基づいて作成されている。

これを受け、財団ではSCP-920の収容文書が破棄、SCP-920はexplained指定されました。

...........えーと、まあ、はい、つまりは、財団(というよりはこれを収容していた施設か)がもろに影響下に入り、送られた偽造メッセージでまんまとEX指定してしまいました。

 

SCP-8900-EX
青い、青い空(Sky Blue Sky)
接触によって感染する複雑な知覚異常です。感染すると可視スペクトに異常を来たし、人間の視界に変化を起こします。19世紀に開発されたとある撮影技術によって発生しました。当初は写真乾板のみにしか発生せず拡散はされませんでしたが、写真技術の開発によって拡大、理論的に収容は不可能とされました。この知覚異常、簡単に説明すると「色彩」です。世界は元来、白黒の濃淡しか存在しませんでした。SCP-8900に"感染"してしまうと、それ以外の可視スペトルを捉えられるようになり、結果として世界に「色」が付きました。それ以前の世界での「写真」が白黒なのは世界が元々"そうだった"からであり、SCP-8900はすべての可視スペクトに荒廃を齎し、以前の自然な色合を等しく汚染しました。もともと世界が白黒だったというわけではなく、世界自体は何も変わっていません、人間の目が白黒にしか見えなかったがSCP-8900によって今のように見えている。というわけです。
explained(説明付け)の経緯
財団のSCP-8900を収容する試みは失敗に終わり、全世界がSCP-8900の影響により混乱の渦中にありました。ある意味AKクラスシナリオですね。
団は「アンニュイ・プロトコル」を実行し、全世界に記憶処理剤を散布、世界は元から"こうだった"と認識させ、SCP-8900は最早異常とは認識されなくなりました。

 

諸君、我々は失敗した。SCP-8900の影響はあまりにも広く拡散し、ありふれたものになってしまった。

 

ただ一つ、SCP-8900の影響を受けていない写真のみが真実を伝えていくことだろう。私は残念でならない、諸君。本当に残念だよ。

 

これはやり遂げられねばならない。

― O5-8

確保。収容。保護。

 

f:id:atthug:20170124000039j:image